生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

告知

二年前の9月12日は

私が乳がんと判った日。

しこりを見つけたのは、それより半年ほど前。

お父さんが倒れて少し経った頃だったと思う。


あれ?なんかコリコリしてる…

がん?

そんなわけないよね

病院行く?

それどころじゃないよ、今は。


そんなこんなで半年経っていた。

お父さんは転院して、容態が落ち着いて来た頃だった。


じゃあ、検査に行くか…

イヤだけど、怖いけど、何でもないかもしれない

ハッキリさせたらスッキリするよね。


マンモグラフィ、エコー、触診

先生が言った

悪性の疑いがあります

細胞診、CT、MRIで詳しく調べます。

知らない用語を並べられて、ただハイ、ハイって返事するのが精一杯だった。

この紹介状を持って行ってくださいと封筒を渡された。


悪性の疑いがあります。

と言う先生の言葉が気になって、気になって

診察室を出てすぐにトイレに行った。

そして


紹介状の封筒を開けた。

のり付けされていたけど、そっと、ゆっくり、キレイに

開けた。


乳がんと考えます。


手書きでそう書いてあった。


疑いって言ったじゃん。

乳がんと考えますって、乳がんじゃん。

この日から毎日泣いてた

私は死ぬかもしれない、お父さんはどうするの?子どもは?

誰にも言えなくて、おかしくなりそうだった。

それから

全ての検査が終わり、乳がんですと先生に言われたのは10月半ば頃だったと思う。

でも、その時は全然平気だった。

知ってましたとは言わなかったけど、紹介状をこっそり見た日からインターネットで調べまくってたから

手術から始まる色々な治療の説明が初めてな気がしなかった。

本当なら、先生が乳がんですと言った日が告知日なのだろう

でも私の場合は初診の9月12日が告知日というわけだ。


そんな日から二年経った。

早かったな…。


2011年3月にお父さんが倒れて

9月に乳がん告知

それから色々なことがあった

私は手術して、抗がん剤や放射線治療をし、お父さんは居なくなった。

引越し、娘が短大進学、卒業、就職

息子が高校生に…

本当に、あっという間に時が過ぎた。

激動の二年間!


中身がどうであれ、時間は同じ速さで過ぎている、進んでる

良くも悪くも同じ速さでね。


ただ

お父さんだけは別だけど…

悲しいよね…


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