生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

生きる理由

*気分を害する内容かもしれません
ご了承ください。




どうして私は生きているのか

死ねないから生きている

死ぬまでは生きる
ただ、それだけ…



手の施しようがないと医者に言われた父が
入院中に言った

生きてるって、いいもんだなぁ…

体調が悪化して
自由が効かなくなって
いろんな方たちのお世話になった父は
生きている喜びを
ありがたさを身を持って感じたのだろう

父は
死にたくなかっただろうか

私の乳がんを知ってからの父は
何度も何度も言っていたことがある

俺より先に死ぬなよ、頼むよ
俺みたいな自分勝手に生きて来た男は
なかなか死なないんだ、きっと長生きするぞー
って

それなのに
あんなにも、あっさりと
逝ってしまった

悲しいよ


私は乳がんを宣告された時
あー、私は死ぬんだ
と思って
自分が死んだ後のことを考えては泣いていた

当時、お父さんは生きていたから
お父さんのこと
子どものこと
うさぎ達のことを考えると
死にたくない
死ぬわけにはいかないと
思ったのだ


命には必ず終わりがある
癌だろうが
健康だろうが、いつか必ず終わるのだ

ただ違うのは
いつかは死ぬよね…と
漠然と考えていた今までと
お父さんや父が死んで
自分も癌になった今とでは
死に対する考え方が大きく変わった

いつか死ぬ
ではなくて
いつ死ぬ?
あと何年、生きられる?
と考えるようになった

だからと言って
出来るだけ長く生きたいわけでもない

生きたくても生きることが出来ない方も
いるのだろう
だから
こんなことを言うのはやめた方がいいのかもしれないけど…

私は
4羽のうさぎを看取る!
それだけの為に生きているのだ
うさぎ達をのこして死ぬのだけは
どうしても嫌だと思っている
だから
あと5年位かな…
それ位で十分だと思う
5年の間に多分
みんなお月様へいくだろうから…
最後の1羽を見送れば
私の任務は終了だ

子どもはどうするの?
と言われるだろう

私は薄情な母親なのかもしれない

親は子どもより先に逝くのは当たり前
だからいいのだと思う
5年経てば息子も成人
もう2人とも大人だ
なんとかなるだろうと思っている

私の生きる理由は…

うさぎ達のため
ただ、それだけ。

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