生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

死んでいく様

*気分を害する内容かもしれません*





思っていることって通じるものなのだろうか

昨夜、お風呂で考えていた
父が亡くなった時のこと

身内が全員、病室から居なくなった
ほんの数分の間に
父はひとりで息を引き取った
その時、父は誰も居ないことに気づいていたのだろうか
一瞬でも目を開けて
誰も居ないのか
とさみしく思ったのだろうか
もし、そうだったのなら
かわいそうなことをしてしまった
申し訳なかった
ごめんなさい
と悲しくて悔しくなった

お父さんの時もそうだった
病院から急変の連絡が来て
着いた時には既に息をしていなかった
お父さんは
最期に何を思ったのだろう
苦しくなかったのだろうか
たったひとりぼっちで逝かせてしまって
ごめんね

ありがとうも
お疲れさまも
言えなかった


お風呂上がりに洗濯物をたたんでいた時
布団に入っている娘が話しかけてきた

お母さんさ、死ぬ時は何で死にたい?
私は癌だけはイヤだな


ちょっとー!私ガンなんですけどー(笑)
癌の私を前にして
癌だけはイヤだな、なんて言うもんだから
おかしくなってしまった^_^;

お母さんは癌でも、そうじゃなくても
苦しかったり
痛かったりして死んでいくのはイヤかな
それと、余命を知って生きてくのもイヤかな

そしたら娘
でもさ、余命が分かっていたら
やりたいことやっておけるじゃん!
あっ、でも体が自由にならなくなってからじゃ意味がないか…
やりたいことなんて、そんなにあるもんじゃないかもしれないしね
あとさ、
死ぬ瞬間って、どんな感じなんだろ?
苦しくないのかな?眠る時みたいなのかね?
人は死んだら無だよね?
何か思ったり出来るのかね?
だそうだ

私は
余命は知りたくない
宣告されてから最期の時までを
前向きに生きる自信がない

確率的には低いのかもしれないけど
ある日、突然死ねたらいいと思う

父を看ていて思った
痛みに耐えながら、少しずつ弱っていく様は
悲しすぎるし辛い
自分が父の立場だったら
と考えると怖くなったものだ
父は自分なりに気持ちの折り合いをつけていたのだろうか…

娘が言うように
死んでしまったら、何も思えない、無だと私も思っている

生まれるのも苦
死ぬのも苦
でも
死んだら、それでおしまい
だと思う

父が入院中の出来事

俺もそろそろあの世行きか〜と父
じいちゃん、もしじいちゃんが死ぬときは
黙って逝かないでね!
と私
そしたら父は
うん、わかったって
だから
また会いましょうって言ってから逝ってね
とわざと明るく言った
そしたら父が
なんで、また会いましょうだ?
さよならだろって

違うよ!さよならじゃないよ!
じいちゃんが先にあの世に行くだけで
私たちも後から行くのだから
だから、また会いましょう!
なの!
と涙を必死に堪えて言ったことがあった
父は泣きながら
そうだなって言ってた

それなのに
父は約束を破って、黙って逝ってしまった

昔からお調子者で口からでまかせ
言ってた父だから
最期も父らしいと言えば
そうなのかもしれない


私は自分が死ぬまでに
あと何回、死ぬ様を看るのだろう
その中には
うさぎ達も入るってことだよね(T_T)
イヤだな…
もうイヤだよ
もう、誰のことも看取りたくない(._.)
悲しいよ
イヤだよ


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