生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

分からない違い

父が死んで

お父さん(夫)が死んだ時のことを思い出した


私にとって

二人ともかけがえのない存在に違いはない


お父さんは、まさか死んでしまうなんて思っていなかったのに

突然死んでしまった


父は、長くても半年

最後には週末までもつかどうか…

と言われて

数日後に死んだ


父が入院した時点で余命がわずかとわかっていたからなのか

私は全力でやって来れた

だからと言って

後悔がないと言うわけではない

考えれば

後悔することは尽きない


それにしても…

お父さんの時とは違う

なんて言えばいいのだろう…


父に関しては

私は私なりに

やり遂げた感がある

出来る限りのことは、やれた気がしている

だから

もちろん、父が死んだことは悲しいけれど

それでも

もう辛くない、痛くない

良かった

と思うのだ

もしかすると

悲しい気持ちよりも

安堵の気持ちの方が強いのかもしれない

いや、それは言い過ぎかな…


入院中の父とのことを思い出すと

涙が出る

写真を見てもだ


この一ヶ月

毎日毎日

父中心の生活で忙しくしていた


それが

今はもうなくなって

日常に戻っている


急にヒマになってしまった

こんな時間に家に居ること

ボサボサの頭に部屋着でダラダラ

していることが

ふいに悲しくなってしまう



お父さんが死んだ時

安堵の気持ちなんてなかった

これからも

少しずつ良くなっていくと思っていたから

倒れる前のお父さんに戻れるとは

思わなかったけど

どんなかたちであれ

意思の疎通がとれて

いずれ自宅に帰ってきて

4人で生活しようと

出来ると

思っていた


だから

ショックだった

嘘だと思った

信じられなかった

後悔することばかりで

良かったなんて思えることは

ひとつもなかった


父とお父さんと


もう居ないのは同じなのに

何かが違う

それはなぜなのか…


どちらも

私の大切だった人に違いはない

大切だった…

今も大切な人…


お父さんも

父も




本当の本当は


健康に生きていてほしかった


それが


私の本音だ


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