生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

究極の選択

父に全て話した

余命以外は。


手術をした場合

食事が出来るようになる

手術によって、更に肝機能が低下するかもしれない

肝臓の痛みに加え、手術の傷の痛みもある


手術をしない場合

絶対に食事が出来ない


説明したら父は考え込んでしまった

『う〜ん…お前達はどう思う?決めてくれ』

『先生の言う通りにしようかな』


父は傷が痛いのも

全身麻酔をされるのも

気になっている感じだった

それに

私達に聞いては来なかったけど

そう長く生きられないと分かっているようだ


『まぁ、もうそんなに生きていられないだろうし、それなら何か食べたいな…』

『う〜ん…手術…するかな…』

私たちはどちらがいいとは絶対に言わなかった

父が決めることだと思っていたから

と言うか、私はどちらが良いのか選べないでいた

手術しなければ、死ぬまで食べれない

それは残酷すぎる

かと言って

リスクを負ってまで手術して

結果として、父の状態が食事が出来るまでに回復する保証もない

麻酔から醒めないかもしれない

醒めたとしても

肝不全が進んで食事が出来る状態になる前に死んでしまうかもしれない


そう思うとどちらが良いのか

分からなくなるのだ


父も同じように悩んでいるのだろう

寿命を縮めてまで

手術するべきなのかと


だけど、リスクは可能性であって

絶対ではない

誰にも分からないのだ


父の肝臓しだい



今日の時点では手術をするになってはいる

あとは主治医が父にもう一度説明して意思を確認してくれることになった


どちらを選んでも

かなり厳しい状況なのは分かってる


究極の選択を迫られている父は

どちらを選ぶのだろうか


そんな父が

気の毒で

かわいそうで


泣けてくる(T_T)



親は先に死ぬのは自然なこと

分かってるよ

分かってる

でも…

父がかわいそうでならない


こちらに連れて来たことすら

してはいけないことだったのかもしれないとも思ってしまう


私に出来ることなんて

知れてる


いっぱい会いに行くこと

いっぱい話して笑うこと


最期の時が来るまでに

父に楽しかったと

シアワセだったと

少しでも多く感じてもらいたい


出来る限り

さみしい想いや苦しい想い、辛い想いをさせないようにしてあげたい


そんなことしか

私には出来ない 


悔しいけど、悲しいけど

どうすることも出来ないのだ



ねぇ、お父さん


神様はいるのかな?


お母さんは分からないよ…


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