怖い
自由って怖い。
夫が居ないこと。
仕事をしてないこと。
縛られる物がなにもないこと。
それが怖くてたまらない。
仕事をしてた頃は、いかに時間を上手く使うか、休みを有効に使うか、それが少し窮屈に感じながらも充実していた。
夫が居て妻の頃は、亭主元気で留守がいい!と思ってた。
お父さんが、たまに早く帰って来た日には、なんで早いのよ!段取りが狂うじゃない!なんて、口には出さないけど、心の中でブツブツ言っていたり。笑
そんな毎日を少し窮屈に感じながらも充実していたと思う。
今の私には何の縛りもない。
誰に気を遣うでもなく、遠慮するでもなく
全部、私が決められる。
何もかもが私の思う通りになる。
お父さんは、決して亭主関白ではなかったし、細かいことは言わない人だった。
お父さんが特別、良い夫だったと言ってるわけではない。
ただ、私がお父さんに頼り過ぎていたのだと思う。
全てのことに関して依存していた。
何を決めるのも、お父さんに聞いてお父さんのいう通りにしてた。
何から何まで。
私ってズルい。
自分で考えるのが面倒だから、お父さんに決めてもらっていたんだ。
だから、大変な思いをした。
お父さんが倒れて、お父さんにはもう聞けなくなってしまったから。
全部、私が決めなければならなかった。しんどかった。
乳がんです。と言われた時も、手術して抗がん剤治療を勧められた時も、お父さんの意見を聞くことは出来なかったから、悩みすぎておかしくなりかけた。
ダメだね、私は。
だから今の生活はひどいもんだ。
ごはんなんて、すぐに店屋物にしたりしちゃう。
お父さんが居たら、そうはいかないもん。
こんなにダラけた生活、
マズいよね。
わかってる。
でもね、よしっ!てヤル気が出ない。怠け者になってしまった。
こんな生活をお父さんが知ったらなんて言うのだろう。
このままじゃダメだよね。
わかってる。
お父さんが居ないとヤル気が出ないよ。 言い訳だよね。
お母さん、しっかりしろよ!
○○○や○○○の為に頑張れ!
きっと、こう言われちゃうよね。
自由であればあるほど、自分の不甲斐なさを思い知らされる
私…
強くなりたい。
もう、甘えられる人はどこにも居ないのだから。
自由って本当に怖い。
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