生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

弟夫婦

先月結婚したばかりの弟。

とは言っても、もう何年も同棲していた彼女と婚姻届を出したということなのだけど。


弟の嫁、彼女は元気だったお父さんには会ったことがない。

それなのに、お父さんが倒れてから入院してた頃、千羽鶴をひとりで折ってくれた。

完成まで二週間かかったって。

その千羽鶴は病室のベットにずっと吊るしてた。

去年の私の抗がん剤中には、おかずを何品も作って届けてくれた。

娘とも仲良くしてくれている。


前おきが長すぎたけど、

そんな弟夫婦が今日、お父さんに会いに来てくれた。

お昼ごはんは五人で食べに出かけた。

夕方から、娘は飲み会へ。息子は友達と遊びに。

弟夫婦が帰ったあと、私はひとりになっちゃった。

賑やかだったあとのひとりぼっちは、ちょっとさみしい。

静かな部屋で、聞こえてくるのは、ポリポリとうさぎがごはんを食べる音と扇風機のまわる音。

静かだな…


そうそう…

思い出した!

お父さんがまだ元気だった頃、私のペディキュアを落としてくれた。

なんでか、急に思い出した。

どういういきさつで落としてもらったんだろう…

私は寝転んで、お父さんがちまちまと落としてくれた。

フフッ…

懐かしいな。


そんな風に、なんでもない日常が当たり前だったあの頃。

当たり前のことなんて、なにもないんだと思い知らされたあの日。


生きていることは、決して当たり前ではないんだよね。


とりとめのない話…

ひとりごと。




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