生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

転院

去年の4月11日はお父さんの転院先から受け入れの許可の連絡がきた日だ。25日に来てください。と電話があった。

一番始めに運ばれた病院の入院期限は3ヶ月だった。

二番目の病院は半年。

でも、二番目の病院に入院中に私の乳がんが発覚して、手術や抗がん剤治療も始まったこともあり、期限が過ぎていた。

そして、去年1月の末に最後の入院になった病院に面談に行き、申し込みをした。

当初、入院待ちの患者が多いため、最短でも2、3ヶ月、最長で半年くらいは待つことになると説明を受けていた。

私は内心、嬉しかった。

申し込みをした病院はリハビリをしない、言い方は悪いけど、良くなる見込みのない患者を受け入れる病院だから、少しでも長く、二番目の病院にいさせたかった。


そして、申し込みから1ヶ月弱の3月半ば、空きが出来たので来てください。と連絡がきた。

まだまだ先だと思っていたのに、驚きとショックで、転院の日にちだけを聞いて電話を切った。

そして、すぐに電話をした。

転院の日は抗がん剤治療中で私は付き添えないし、親族にも聞いたけど仕事で行けない。

だから、一度キャンセルしてと。

私は嘘をついてしまった。

副作用で辛いのは本当だけど、行けないわけではなかった。

ただ、その病院にお父さんを入院さそたくなかったからだ。


キャンセルした数日後、お見舞いに行った時、そのことを知ってか?知らずにか?看護師長さんが、転院先からは受け入れの連絡はあったか聞いて来た。

私はまだありません。とまた嘘をついた。

嘘なんてつくものではない、その日からずっと苦しくて、義姉さんに打ち明けた。

結果、看護師長さんに、キャンセルしたことを話し、抗がん剤治療が終わるまで、お父さんを居させて欲しいとお願いした。

でも、ダメだった。

そして、3月半ばに再度、キャンセルした病院へ申し込みをした。

それから1ヶ月弱の4月11日に空きが出来たと連絡がきた。

25日に転院となる。



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