選択２ - 生きているキセキ〜The miracle of being alive〜

前回の続き。

あの日、初めて喋った女性は温存手術の後、抗がん剤治療はやらない。を選択した。

ガンの顔つきは大人しいものの、リンパ節に転移があり郭清したと。

でも、抗がん剤治療はやらない。を選択した。

人それぞれ、病状や種類は違うから治療も薬もそれぞれなのは当たり前。

私は先生に抗がん剤治療を勧められた。でも、やるかやらないかは自分で決めてと言われた。

私はイヤだった。色々調べて何とかならないかって、悩んでも仕方がないのに悩みに悩みぬいた。

でも、結局やることにした。

まわりの意見に頼った結果だ。

抗がん剤治療をした場合としなかった場合、再発や転移する確率はたいして変わらない。抗がん剤治療をした場合の方が、数パーセントだけよいだけだ。

ただ違うのは、安心？を手に入れられること。

もし再発や転移した時に、抗がん剤治療を受けておけば良かったと、後悔することもないかもしれない。

でも、治療を受けたのに、

あんなに辛い思いをしたのになんで？また同じ思いをするの？

結局、どちらも同じなわけだ。

抗がん剤治療をしない。を選択した人と出会ったことは、私にとってかなりセンセーショナルな出来事だった。