生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

神様は私を試したのか?

父が死ぬ前日15日

うさぎのそうが体調を崩した

そうが気になりながらも

父のところへ

その日は、私と妹が病院に泊まることになっていた

夕方になり

娘や息子にそうの様子をメールで確認した

りんごや野菜、そうの好物をあげてみてもらったりしていた

それでも食べない、水も飲まない

排泄もなし


悩んだあげく、22時すぎになって

そうを夜間救急に連れて行くことにした



診察が終わり、帰宅したのが深夜3時

朝になったら、かかりつけに受診しなければならなかった


かかりつけの病院に行って

父の病院に戻ったのは

16日の午後だった


15日夜から16日の午後

病院に戻るまでの間

父の様子を妹が随時メールで知らせてくれていた


メールからも

父の容態がどんどん悪くなっているのがわかった


そんな時私は…


人が聞いたら、なんて思うだろう

父親とペットとどちらが大事なの?

ペットのことなんて放っておけ!


そう言われてもしかたがない

でも…

でも私は放っておけなかった

うさぎは

たった一日食べないだけでも

死んでしまうのを分かっていたから


実際、診察の時にレントゲンでみたら、そうの胃や腸は空っぽだった

ウンチも作られていなかった


父が心配なのは当たり前

ずっと、そばに居たかった

辛い時にそばに居られないことが

申し訳なく思った


それでも

私はそうのことも放っておけなかった


16日の夕方、父のところには身内が全員集まっていた

鎮痛剤の注射をすると

そのまま意識が戻らず亡くなる場合があるからと先生に説明されていた

だから、注射する前に全員集まった


注射してすぐに

私はそうの様子を見に、薬を飲ませるために

また自宅に戻った


そしたら

おしっことウンチが少しだけど出ていた

水も少し減っていた

牧草も口をつけたようだった


その後また父のところに戻った


私が戻って

30分して父は死んだ


神様は

私を試したのかもしれない

父とそうとどちらが大切なのか

よく考えてみなさいと…


でも父は

どちらも選べない

いや、うさぎを選んだ

ダメな私を

助けてくれたのだと思う



入院中、父が言っていた


お前がうさぎのことで悲しい想いをするのが

じいちゃんはかなわん!

お前が辛い想いするかと思うと心配なんだよ


そうが復活したのも、じいちゃんの想いのおかげだと思った

そして

私が病院に戻るまで待っていてくれたのだと思う


じいちゃん

ごめんなさい

最期の最期まで心配かけちゃった

じいちゃん、自分が辛い時に

ごめんなさい

本当にごめんなさい


いいよ、いいよ、大丈夫だよ

と目を細めて微笑みながら

言ってくれてる気がする


じいちゃん

どうもありがとう


そうは、やっと調子が戻って来たよじいちゃんが大好きだった、はなも

元気だよ


じいちゃんが気を揉まない様に

うさぎのお世話はきちんとしてるからね。


じいちゃん

たまには、はなを撫でに来てあげてね!

ありがとう。


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