生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

大切な時間なのに…

今日は息子を連れて朝早くに父に会いに行った

息子は父に会ってから学校へ


最近の父は

時々訳の分からないことを言ったり

記憶が曖昧だったりしている

でも今朝

息子が行った時はしっかりしていて

息子をちゃんと分かっていた

息子の手を握り

ありがとうなぁ

頑張れよ

ってニコッとしながら言ってくれた


それでも今日は

しんどいらしく

う〜ん

といいながら顔を歪めることが多かった

背中をさすって

足が重い

テレビが見えない


何故か

ティッシュをちょうだいと

何度も何度も言ってきた

両手には丸めたティッシュがいっぱいなのに

何度も欲しがった


今日、私は

病院に泊まる予定でいた

お昼に一度帰って

掃除、洗濯、夕飯のしたく

うさぎのごはん

お風呂に入ってからまた出かけようと思っていた


そしたら

夕方になって

胃の調子が悪くなった

胃がジュワジュワして気持ちが悪い

怠くて横になりたくなった

少し休めば治るだろうと

横になったけど

治らない


お昼

病院を出る時に父に言った


一度帰ってまた来るね

今晩は、じいちゃんのところに

泊まらせてもらうからね

だから待っててね

父は

わかった

待ってるよ

と言ったのに


もう

なんでこんな大事な時に…

父と約束したのに…

申し訳なくて情けなくて

自分に腹が立つ


父は私が泊まることを覚えていたのだろうか

分からないけど

もし、覚えていたらかわいそうだから

電話をかけた


具合い悪くなっちゃった

だから行けないの

ごめんね

ごめんね

本当にごめんなさい


そしたら父が

いいよ、いいよ

ゆっくり治しなさい

だって(T_T)

具合いが悪いのは父の方なのに

申し訳なくて

涙が止まらなかった


明日はどうなるか分からない父

明日どころではない

ほんの数時間後だって

どうなるか分からないのに


父の貴重な一日を

大切な時間を

私は無駄にしてしまった


じいちゃん、ごめんね(T_T)

明日は絶対に会いに行くね


背中、いっぱいさすらせてね

いっぱい

いっばい

お世話させてね

今日もありがとう

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