生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

残された時間

先生の話を聞いた


水分や栄養分の点滴投与はもうしないことに決めた

父は腹水や足の浮腫みが酷い

今日知ったけど

胸水も溜まってきていた


点滴をしなくても

いわゆる脱水状態にはならないと

入ってくる水分が無ければ

体内にある水分を使うらしい

だから、もしかすると浮腫みが減るかもしれないと

喉が渇くのは、点滴をしても

しなくても同じとも言われた


そして


意識がある状態は

今週末まで持つかどうか


会わせたい人が居るなら、今のうちに

だそうだ(-_-)


黄疸も日に日に進んでいるし

意識レベルも落ちてきている

毎日会っているからか

その辺はよく分かる

昨日出来たことが今日は出来ない

今日は

ほとんど喋らず、目も開けずだった 

声もあまり出ていなかった


昨夜は手首で脈が取れない位、弱かったらしい

その後は持ち直したって


足の裏にチアノーゼも出ていたらしい

私が居た時には消えていたけど


本当に

いつ、どうなるか分からない状態なわけだ


私が帰る時

父は眠っていたのだけど

黙って帰るのはかわいそうかなと

いつも声をかけるようにしている


じいちゃん!

じいちゃん!

じーちゃーん!


手を摩りながら呼びかけても

目を開けない

じいちゃん!

と4回目に言った時

眉毛を上げた

だから


帰るね

また明日来るから

じゃあね

ありがとう


と言ったけど

寝息を立てているだけで、反応がなかった

こんなことは

今日が初めてだ


こういう風に

意識がなくなるのかな…と

思った瞬間だった


おととい

弟、妹と話していたところだった

夜、じいちゃんに付き添おうって


明日は私が泊まる

あさっては妹

次が弟の予定


最期の最期まで

父にさみしい想いをさせないように

出来ることは

してあげたい


残された時間は

もう、あまりない…


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