生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

ニコニコ

今朝、父から電話があった

昼から食事が出来るって


えっ?

なんで?

良かった〜!


とは言ったものの

何でなのだろう?

直腸の癌が消えるわけがない

その為の治療だってしていない

食事をしたら詰まるはず

それなのに何故?


私は急いで支度をして

病院に着いたのは12時15分

父はニコニコして待っていた

とても元気だった

よほど嬉しかったのだろう


献立は

重湯、具なしお吸物、桃ジュース、

フルーチェみたいなデザート


看護師さんが

よく噛んで、ゆっくり食べてくださいね

と言ってきた

看護師さんが居なくなると


こんな物、どうやって噛むんだ?

噛み応えなんてあるわけないよなぁ

と父^_^;


父はデザートが気に入ったようだった

美味い、美味いと

ニコニコしながら

子どもみたいに食べていた


父に聞こえないように

看護師さんに聞いてみた

食事をして、大丈夫なのか

直腸が詰まって破裂しないのか


そしたら

先生からの指示です

ご本人さんも食べたいと言ってましたし


なるほど…

先生の指示がなければ食事が出されるわけがない

そうだろう


父が食べたいと言っているのも

分かってる


そうじゃないの

何で食べて良いのかを知りたいかったのに…

心配だな…

近いうちに話を聞かせてもらおう


食事が終わって

父がウトウトし始めた

そんな父の顔を見ていたら

目を閉じたまま

ニヤニヤした


じいちゃん!

何でニヤニヤしてるの?

と笑いながら聞いた

そしたら


お前とじいちゃんは

くだらない事ばかり話してるなと

思い出してた

って^_^;

確かに

冗談言ったり

ふざけてばかりかもしれない


お前はさ

しっかりしてそうだけど

おっちょこちょいなんだよな…

とも言われた

確かに

その通りだ


なんで?

なんで分かるの?

と聞いたら


だって、お前は俺の子だから

分かって当たり前だよ


なんかさ

泣きそうになっちゃった>_<

大したこと言ってないのにね



親は先に死ぬのは

特別なことではない


分かってるよ


でも

分かっていても


やっぱり悲しい


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