時々分からなくなることがある
ひとりになると、ふと思い出す
息をしていないお父さんの顔
テレビの前で寝転んでるお父さんの姿
断片的に色々なお父さんの姿が頭をよぎる。
そうすると、なぜか動悸がする
走った後みたいに苦しくて、呼吸が早くなる。
病院に着いた時、お父さんは既に息をしていなかった。
あの時のことを思い出すと息が詰まる。
間に合わなかったことが悔やまれて、後悔してもしきれない。
考えるのが辛いから、無理矢理に違うことを考えて、頭の中からあの時の場面を消す。
お父さんが元気な頃、私は今のようにお父さんを愛しいと想っていなかった。
それなのに、何故?
居なくなってしまった今はお父さんに会いたくて、会いたくて仕方がない。
私は正直言って、お父さんが好きではなかった。嫌いではないけど好きでもなかった。
それなのに、何故?
死んでしまったから?
なんでなのだろう。
そんな風に思っている自分がイヤ。
お父さんに申し訳ないと思う。
私は
お父さんを
どう思っているのだろう
時々分からなくなることがある。
お父さん、ごめん。
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