生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

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今いるマンションに引越して来て今月で丸二年。

引越しをしたのは、お父さんが倒れてから二ヶ月後だった。

引越す前のマンションには八年居た。

お父さんが倒れてからも、死んでからも、そのマンションの前を通ることがある。

仕事の帰りは必ずだ。

自転車で走りながら、つい私達の居た部屋を見上げてしまう。


お父さんが元気だった頃、行って来ますと部屋を出た後、インターホンがすぐに鳴った。

定期忘れたからベランダから投げて!って。部屋まで上がって来るのがめんどくさいからだ。

ベランダから投げた物…

カギやカードケース、財布。

投げた後、しばらくベランダからお父さんの歩いて行く姿を見ていたりした。

なんて事を思い出したりしながら通り過ぎて行く。

お父さんが通った道があっちにもこっちにも沢山ある。

時々思う。

お父さんの思い出がない場所に行きたいって。


画像は、お父さんが入院していた病院沿いの河川敷の道。

天気がいい日は、駅まで歩いて帰ってた。

いつかお父さんの乗った車椅子を押しながら散歩しようって思っていた道だ。



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