生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

頑張って…という言葉

『頑張って!』
と人はよく言う。
私もそうだった。

お父さん(夫)が倒れた当時にも、ずっと目を覚まさないお父さんに向かってよく言っていた言葉。
でも、気がついた。
お父さんは頑張ってるんだって。
だから言うのはやめにした。
『一緒に頑張ろう』『頑張ってるね』
に意識して変えた。

そして、私の乳がんが判ってから…
はじめの頃はよく頑張ってねと言われてた気がする。
特に母に『頑張りなっ!』とよく言われた。
抗がん剤の副作用で辛かった時、一度だけ母に言ってしまったことがある。
『ばあちゃんは、頑張りなってすぐに言うけど、私は頑張ってるつもるなの』
今思うと母に申し訳なかったと思う。

そして今、気がつくと私のまわりには『頑張って』と言う人が居なくなってる気がする。
母は、『よく頑張ったね』と言ってくれた。
クリニックの先生にも言われた。

こうしてブログをやっていても、コメントする私も、してくれる方も決して『頑張って』とは言わない。
それはきっと、みんな頑張ってるのをよーく分かっているからだと思う。
頑張ってる人に『頑張って』という言葉は、多分とても重い意味を持つのだと思う。
言葉って難しい。
これは、あくまでも私の考え。