生きているキセキ 〜The miracle of being alive〜

私と娘、息子、そして天国の夫のハナシ。

まだ生きていたよね

一ヶ月前の今日

父はまだこの世にいた

頑張って

頑張って

生きていたのだよね

色々なところが痛くて

辛くて…


私、思ったんだ

もっと早くラクにしてあげるべきだったのかなって


14日に父が自分から看護師さんに言った

もうダメかもしれないから

身内をみんな呼んで欲しいって


相当辛かったのだと思う

それなのに

私は

私たちは

父が亡くなるのが怖くて

悲しくて

薬をギリギリまで使おうとしなかった

その薬を使えば

意識が失くなる

そのまま亡くなるかもしれないと

言われていたから

もう少し

もう少し

まだ効いている


今のままの薬で何とかなるのではないかと

マヒしていたのかもしれない


父の辛さより

私達の気持ちを優先していたのかもしれない


ごめんね、じいちゃん

辛かったよね

早くラクになりたかったよね


一ヶ月前と同じ

今日も空が青かった

いいお天気だった


7階から観たあの景色

スカイツリーが見えて

夕陽が眩しくて…


私が病院から帰る時間帯


寒くて

陽が暮れる、少し前…


バスを待ちながら7階の窓を見上げていた


また明日ね

今日もありがとう

バイバイ


毎日そう言ってた


父に会いに行くのが

私の日課になっていたのにね


突然、終わりになっちゃった


でもさ…

でも

もう父は痛くないし

辛くないだろうから

いいのだよね…


うん、いいのだよ



じいちゃんは頑張りました!

じいちゃん、オッケー!

満点だよ!


じいちゃん…

何度でも言うよ


ありがとう。


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